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埴原城 埴原神社 紹介

チルホールによる引き起こし伐採(過去の日記記事)

チルホールによる引き起こし伐採
過去の日記記事を書庫にして整理しました。

                         2018/5/7(月) 午後 7:36
チルホールによる引き起こし伐採 埴原城
 今日は雨で外へ出られませんので、3月27日(火)に落葉松を伐採した様子を書き込みます。
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 スーパーチルS-7型です。台付けは75㎜3mスリングです。(スリングの手持ちは50㎜/5mと75㎜/3mしかないので、太すぎますが仕方ありません。)
 
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 今回の伐採は中央稍右の落葉松でやはり尾根側(向こう側)へチルホールで引き倒します。
何時も思うのですが離れてみると可成り小物に見えてしまいます。

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 滑車、5号と6号に、シャックル、今回の落葉松は43cm程で小物ですから小型で良いでしょう。滑車は5号が一つしか在りませんので、6号も使います。
 資材は藪の中に落ちても判り易いように赤く塗装しておきます。

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楔と木槌、木槌は欅で作りました。
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軍手と革手袋で防振用手袋とします。
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チェーソー25cm、35cm、45cm、50cmと4台用意しました。50cmは必要ないと思います。共立2台、STIHL026、二台です。
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スーパーチルS-7型、075ton
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75㎜3mと50㎜5mスリング
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スリングを幹に掛ける為の5㎜PEロープ(白)イメージ 9
林業安全帯
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6㎜10mワイヤ、今回は9㎜で無くて6㎜で良いでしょう。
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スーパーチルS-7型専用9㎜20mワイヤ
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紐にシャックルを重りとして付けて引っ掛ける所へ投げ上げます。
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 投げ上げて幹に掛けた所です。白の紐はスリングの輪に結んで置きます。こうすると懸かり木になった時、スリング回収に役立ちます。(紐を引けば輪が下がって来ます。)
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林業安全帯で確保しておきます。
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梯子は緑のロープで固定して置きます。二連梯子の時は林業安全帯の他に岩登りに使ったフルセットハーネスとザイルを併用します。
折角此処まで大過なく生きて来ましたので、手間を惜しまず十重二十重に安全対策をして、晩年を送りたいです。
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 伐採現場は真竹、矢竹、灌木、15cm(勿論直径)前後の欅等が密生しています。倒す方向を切り払えば良いのですが、大変厳しい仕事になってしまいますので、落葉松が押し倒せる物は手を付けずに其の儘にして置きます。但し、スリングやロープが引っ掛かり倒れる時にチルホールに衝撃力がかかりそうな物は予め切り倒して置きます。
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 矢竹の藪の向こうから落葉松に付けたスリングを通してシャックルを介して6㎜10mワイヤに繋ぎます。
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6㎜10mワイヤを台付けされた5号滑車へ通します。
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 此でワイヤをの向きをほぼ90度変えてあります。角度を変えて撮影しています。
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藪の中で歩くだけでも大変です。

 更に此処で問題があって、方向を変えた先が急斜面で行き止まりです。其処までの根元からの距離は15m程ですから、其処でのチルホール操作は木の直撃を受けそうで危険です。イメージ 21
仕方ありませんから滑車をもう一つ用意し、もう一回、向を変えます。
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此は2番目の6号滑車です。
 其の先にチルホールを台付けします。ワイヤをコの字型に張る様な感じになります。作業道を下向きに見て居ります。
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 チルホール側から見た所です。落葉松は左真横になります。最後の滑車・ワイヤーとチルホールは尾根へ登る作業道に設置しました。画面奥に向かって可成り急傾斜の登りです。
此で準備完了です。
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 塩ビパイプで作った、受け口の向きを確認する道具です。パイプの先端部の二箇所へスプレーで印を付け、其れを基準にして受け口を切ります。
イメージ 25   STHIL026、45cmで受け口を切り始める所です。(此のSTIHL026は以前紹介した、キャブレター分解調整で復活させた物です。)
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受け口が出来た所でもう一度向きを確認します。
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 追い口を切り、楔を入れた所です。受け口3割、弦2割、追い口5割です。径が小さいですから芯抜きはして在りません。
 此で道具を片付けて、チルホールで牽くのみです。倒れるまで根元に近づかなくて良い事になります。
 所が此処で問題発生です。木は倒れたのですが梢が山側の木に引っ掛かってしまいました。見た目より落葉松は長かった様です。
 初めに紹介した、幹に付けたスリングの輪に結びつけて置いた白い紐を引いて、スリングとワイヤを回収します。危険ですから木の下へ入らない様に、回収する時にも針金の鍵型を先端に付けた竿で紐を引き寄せて、離れた所から操作します。

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7m程の竹先端に短い竹を紐でX型になるように紐で結びつけ、其処へシャックルを付けた5mmPE製紐を掛けて

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 懸かり木の幹の出来るだけ高い所へ紐を掛けます。50㎜5mスリング3本をシャックルで繋ぎ15mにして、先ほどの紐に付けて引き上げて、スリングを幹に掛けます。
 
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 最後にスリングをスリングの輪に通して引き上げれば、懸かり木の幹にスリングが掛かります。(スリングの輪が大きいですから、シャックルも輪を通って思いの外、簡単に15m近くの物を通せます。)
 やはり此の時も不測の事態に備えてスリング回収用の紐(白い紐)を付けて置きます。イメージ 31
 後はチルホールで牽くのですが、真横よりは根元側へ牽いて、懸かり木を持ち上げる様にしないと外れません。但し向きを間違えると木が落ちた時にチルホールに衝撃力が掛かってしまいます。木の落ち方を予想して慎重に牽く向きを決めます。
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 無事落ちた所です。ワイヤが張っている様に見えますが、竹などが跳ね返って居るだけですので、問題ありません。
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 後はスリング、ワイヤ、滑車等撤収して、木を処理するだけです。写っている竹竿は懸かり木へスリングを掛ける為に使用した物です。
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根元は藪の向こうです。
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山側へ倒しましたから斜めになって居ます。
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倒した方向を撮影しました。先は藪の中です。
懸かり木処理などでほぼ一日掛かってしまいました。
 道具や資材を揃え、手間と時間を惜しまず安全に作業して、長生きし様と思っています。