ローププーラー MAASDAM による引き起こし伐採 埴原城
ローププーラー MAASDAM による引き起こし伐採 埴原城 2018/12/18
チェーンソー、根倒し用と藪払い用 STIHL026、50㎝ KIORITZ共立 CS251T 25㎝
高枝切狭が有りますが、先に針金を付けてスリングやロープを操作する為のものです。
少し手を加えるだけで充分役立ち、何かと出番があります。
急傾斜の藪を登りますので、麻袋と背負子(セータ 背板)は両手が自由になって重宝です。
併し、此の歳になると重さが体に堪えます。
次は尾根上部で牽く道具類です。
軽量化の為に台付け用スリングは50㎜3m(黄緑色)にしました。
ローププーラー MAASDAM 3/4TON
フックの口幅が狭く台付け用スリングが掛からないので13㎜鍛造リングを付けました。
シャックルを付けて置きます。
背負子と麻袋の出番です。
やはり、総て麻袋の入れて運び上げます。
荷姿が宜しくありませんが、短距離ですからよしとします。
山岳縦走では有り得ない荷姿です。
折りたたみ式の脚立を梯子にし、林業安全帯で確保し、高枝切狭を如意棒にして、出来るだけ高い所へ50㎜5mスリングを掛けます。
山登りの時はプライドが許しません
スリングにロープを繋いで牽き始めた様子です。
ロープは18㎜10mを二本(スリングやローププーラー用ロープも含めると合計35m程になります。)シャックルで連結しました。
未だ、力は其程掛かっていません。
向きを変える125㎜5インチ滑車、台付けは50㎜5mスリングです。
藪の中でロープを通す所を選ぶのは台付け用スリングの長さで決めます。
倒れた時の事も考え位置決めします。
ローププーラーを台付けした所です。
鍛造リングとシャックルで操作性が向上します。
松の根元に50㎜3mスリングで台付けした所です。
未だ荷重は掛かっていません。
此の後、出来るだけ力をかけて牽いて置きます。其の後下へ降りて受け口を作り、続けて追い口を慎重に入れます。
安全を考えれば弦の幅は多い方が良いのですが、多過ぎると上に上がってから牽き切れないと、また降りて恐る恐る追い口を切り進める事になります。
此の加減は毎回試行錯誤です。
兎に角、最後楔を打ち込み上に上がります。
何時も此の作業を撮影しようと思っていますが、可成り緊張していますので、撮影を忘れて、たいてい写真無しです。(1回だけですが楔を打ち込み始めたら、ピキピキ音がし始めて慌てた事がありました。)
今回は弦が放れずに素直に倒れました。
此の後伐ったもう一本は、倒れた衝撃で弦が外れ根元が跳ね上がった後、下へ2m程落下しました。
通常の根倒しより可成り追い口の位置を上げて、弦の縦方向の長さを大きくして伐っています。
上出来な引き起こし伐採でした。
此の後で伐ったものです。
弦が外れ跳ね上がっています。
チルホールやローププーラーを使えば、倒れる時に根元に人がいませんから、事故の心配が無くなります。
可成り危険な作業ですから道具は念入りに整備します。
特にチェーンソーの目立ては念入りにしてよく切れるようにしておく必要があります。
引き起こし伐採の時は谷側から追い口を入れます。
チェーンソーを顔の位置より高くして伐る事もあります。
切れ味の悪いチェーンソー等は命取りとなります。
軽量化には、ローププーラーがお薦めです。
足場が悪く半日仕事になりました。
もう一つ滑車用意して、それを動滑車になる様にして牽けば、引く力が2倍になって良さそうですが、私は未だその方法で伐採した事はありません。
松枯れ(松食い虫被害)木の伐採燻蒸している方達の中には、初めから0.75㌧のチルホールと滑車二個で動滑車に組んで牽いている方が居ります。
松枯れで枯れた松は枝が脆くなっているので、強引に牽いてやれば他の木に触れていても枝がバキバキ折れて、懸かり木にならずに倒れます。