埴原城西尾根、裏山松の木伐採(チルホール使用 引き起こし伐採)其の一(過去の日記記事)
過去の日記記事を書庫にして整理しました
2018/3/16(金) 午後 3:00
久しぶりの書き込みです。此の冬は裏山松伐採です。
11月から3月半ばまで作業して。太さは60から70㎝が殆どで、合計19本伐採しました。雪が有ると作業がしにくいので、良い条件の日だけですから、三月までかかってしまいました。
取り敢えずの目的は電柱左、二股になった直径90㎝の大物です。其れには前もって、尾根山側の木を倒して置かないと懸かり木になって倒れません。(松の将棋倒しです。)どの木も重心は家側になっています(傾いている。)ので其の儘切ると家の方へ倒れます。
梯子だけでは届きませんので梯子で6mほど登ってから、3㎜の紐の先に重りとしての小型シャッヤクルを付けて、其れを更に投げ上げ12m程の枝に掛けます。次に3㎜に5㎜の紐、更に50㎜5mのスリングと段々太くして、最後はスリングをスリングの輪に通して幹に掛けます。
此の二股の90㎝は大物で家側に傾いていますので安全を考え、チルホール3台で確実に山側へ倒す様にします。左右2台で向きを確実に付けます。角度は左右45度弱です。
チルホールは上二枚目中央1.6ton、左右0.75tonです。
50㎜5mスリングにシャックルを介して9㎜ワイヤを付けます。中央は9㎜20mワイヤで、其れにTU-16(1.6ton)専用11.7㎜20m(合計40m)ワイヤを付け滑車(7号)で向きを変えてTU-16で牽きます。
左右は9㎜10mワイヤで、其れにS-7(0.75ton)専用9㎜20m(合計30m)ワイヤを付けてS-7で牽きます。
台付けは75㎜3mスリングで止めます。
長いワイヤ3方向の先端ですから、山の中(矢竹の藪)広範囲にチルホール3台が置かれています。
長いワイヤですから、チルホール側から見るとどの木を牽いているか判らない位根元から離れています。安全第一ですから此で良かったと思います。
此処まで重装備である必要も無いのですが、真下に家が在りますので、確実に作業を進めたいです。
受け口3割、弦2割、追い口5割に切りました。
上の写真は牽いている途中ですから、追い口はかなり開いています。併し、谷側へ傾いた木なのでまだまだ山側へは倒れません。
此の後は力業でチルホール3台順番に、ひたすら牽くだけですが、三箇所山の中を歩き(走り)廻りますので、なかなかの重労働となりました。
どうにか目的の向きに倒せました。
急傾斜地ですから谷側に竹で足場を作り、追い口を切ります。実際は狭い足場の上で位置を左右替えながらチェーンソーで追い口を切るのは大変でした。
安全にと考え芯抜きをしませんでしたので牽き倒すのにかなり苦労しました。やはり芯抜きは、した方が良かったかもしれません。
実際のチルホール操作はレバーに大きな力を加えなければなりません。安全と引き替えですが、此は可成りの重労働です。
以下、倒した後の遠景です。