ローププーラー MAASDAM 3/4TON 伐採木整理 埴原城
ローププーラー MAASDAM 3/4TON 伐採木整理 埴原城
(2018/11/24の記事、掲載場所替えで再掲載です。11月29日(木))
今シーズン初作業は昨年倒した曲がった松の整理です。
最終目的は櫟を山側へ、例のチルホールによる引き起こし伐採です。
倒す予定の場所にくの字に曲がって盛り上がった形の松が倒れています。
チルホール・滑車・ワイヤー設置や伐採後の櫟片付けで危険ですから片付けることにしました。
現場は急傾斜ですから不用意に切りますとチェーソーが挟まったり、丸太が転がり落ちたりしますから要注意です。
今回の七つ道具を紹介します。狙いは軽量化です。
25インチ63㎝、16インチ40㎝の スチール STIHL 026です。今回、25インチは必要ないでしょう。
25㎝は共立 CST251T です。
整理する松は根元65㎝ですが、伐る所は30㎝から45㎝程です。
楔に、手製の欅木槌です。
ワイヤーを使わずにロープ゚にします。ヤフオクの「中古親綱18㎜から20㎜、一山」を購入してました。
傷のある物が一本ありましたので、傷のある所で切って10m、5m 、1.3m(2本)作りました。長さの根拠は傷のある場所の都合です。
5インチ125㎜の滑車とシャックルです。
シャックルはスリングにワイヤー付ける時、或いは一本から二本に分岐させてワイヤーやスリングを付ける時に使います。
50㎜5mのスリングです。
25㎜3mのスリングも用意しました。此はロープでもよいでしょう。
ネットショップから安価な物を購入しました。
ローププーラー MAASDAM 3/4TON です。
此が主役です。
チルホールの欠点は本体もワイヤーも重いことです。此のMAASDAM 3/4TON のローププーラーは軽くて助かります。
特にワイヤーでなくロープであることが軽量、且つ扱いやすくて重宝です。
ローププーラーのフックは口が狭くワイヤー以外は掛けられないと思います。使いにくいので13㎜鍛造リングを掛けて置きます。
但し過加重にならないように気をつけます。
上の竹藪(矢竹)の奥に松が在り其れへ18㎜5mのロープを台付けし、更に25㎜3mスリンで長さ調節しました。
ロープに荷重をかけたら撚りが戻ってスリングが御覧の通りです。(撚りが戻ったのは竹藪の中、中古親綱です。)
ローププーラーに専用ロープを通し荷重をかけ始める時、少し手間取りますが、慣れれば問題なしです。(引き出すロープを少し強く引き乍らレバー操作すれば、ロープが食い込んで荷重が掛かるようになります。)
反対側は50㎜5mスリングで滑車を台付けし、丸太を牽く向きを決めます。
丸太に付けたロープの下で切ります。
ガイドバー挟み込みは楔で回避出来ますが、切った上部が転がり落ちるのはロープで固定しないと回避出来ません。
根元から切り外して行くのも選択肢ですが、切り離した時に全体が動き各々が転がり落ちる事もあります。
下に何も無ければ良いのですが下は家屋敷ですから、そうは行きません。
猶、写真のようにロープを絞り吊りに掛けると、ロープが締まった時に輪の部分でロープが鋭角に折れ曲がって其処から切断することがあります。
(以前、チルホールで力任せに牽いたら、滑車台付けに使ったロープが絞り吊の所で切れたことがありました。幸い反動で木が反対がへ倒れることも無く無事に済みました。力学的に滑車には大きな力が加わる計算になります。合力・分力の問題)
今回はロープに対して充分軽荷重ですから問題無いでしょう。
大物の時はスリングを使いたいと思います。
少し加重が掛かりそうな場合、ロープは中間のみで牽くものと考えています。
伐採の場合はまともに吊り上げることはありませんが、少し玉掛けの事も見て置いた方が良いと思います。