STIHL026キャブレター調整
チェーンソーSTIHL026をヤフオクで入手しました。「実働品」と言う表示でしたが、アクセルを離すと5秒程で停止します。高速は問題ありません。
ヤフオクに出品されている026の複数に説明として、「高速は問題なしですが、低速が安定しません。」との記事があります。
残念乍ら私の所に動作不良品が来てしまいました。尤も、古いものですから出品者を責めるつもりは全くありません。
と言う事で、修理を始めました。
写真 001
写真002
写真003 燃料タンクベントキャップに付いては後述します。
写真004 エアクリーナーを外しました。
写真005
写真006
写真007 キャブレターを外しました。
アイドリング不調と直接関係がありませんが、燃料タンクベントキャップカバーが有りません。
チェーンオイル容器に付属していたノズルを切って(残骸が写真001に写っています。)嵌めたら丁度良く入りました。下はシールテープで隙間を埋め、上は空いていますので水道蛇口の止水コマのゴムパッキングを蓋にして有ります。ゴムパッキング中心に穴が空いていますので少し厚めの紙を円形に切って重ね、其の下(内側)にティッシュペーパーで詰め物をして密着させて上部蓋としました。伐採中燃料が漏れる事はありませんでした。
写真008 燃料ホース、インパルスホースは問題ありません。
写真009 此処からが、どうなっているかです。
写真010
写真011
写真012
写真013
写真014
写真015
写真016 キャブレター分解開始です。
此は綺麗です。
Oリングの所にエアクリーナーが嵌まります。Oリングが劣化して亀裂が入っていますので交換しました。
写真017 メタルダイヤフラムは問題無さそうです。
写真018 H、L 調整ニードルです。ネジがHとLで異なっています。
写真019 汚れていますが、其程でもないです。念のため細いドライバーでごしごしつついて落とし、更にキャブクリーナーを通して、よしとします。
写真020
此のノズルにインパルスホースが繋がります。
写真021 特に問題になる所は見当たりません。
写真022
写真023 ダイヤフラムは両方交換しておきました。
此の程度なら未だ使えそうですが、交換しました。
写真024
写真025
写真026
メタルダイヤフラムを戻す所です。
写真027
写真028
写真029 段々戻して行きます。
此方のダイヤフラムも未だ使えそうですが交換しました。
写真030 分解して見たところ、已に前の所有者が一通り済ませてあったようです。ネジの頭などにドライバーの傷が付いていました。
それでも、改善しないので売りに出したのでしょうか。
でも私は諦めません。
写真031
写真032
写真033
写真034
写真035
組み直し終了です。
分解清掃をしたのですが、低速の安定性は改善しません。
残念でした。
写真を沢山載せましたので、STIHL026お持ちの方は分解調整の参考にして下さい。
此からが本題です。
エアクリーナを外して運転し、燃料の出方を見ると、低速になって暫くすると停止しますが、其の時の燃料が濃すぎるようです。
何故燃料が濃すぎると言えるでしょうか。
異常停止した後直ぐには始動出来ませんが、点火プラグを外し、空転させて燃料を抜いてからなら、再始動出来ます。
ですから、燃料吸い込みすぎと言う事になります。
026マニュアルによると、全閉からH,Lは1回転戻しが標準と書いてあります。
Hはそれで、宜しいです。
併し、Lに付いてそうでもなさそうです。
低速で濃すぎるのですからLを全閉から半回転戻しにして(標準より半回転閉める。)、低速時の燃料を押さえたら良さそうです。
狙い通り、無事安定になりました。
伐採中アクセルを離したら止まってしまう様では、甚だな不便で使い物になりません。
此で復活しました。
念の為に、危険にならない程度にアイドリングを早めに設定して、解決としました。
かなりの伐採作業をしましたが、全く問題無く動作しました。
此処は標高800m弱ですから、標高が変われば調整は変わるかも知れません。
結果として、落札価格に対してかなり「良いもの」を入手」したと思っています。満足の一品