yoitiemon’s blog

埴原城 埴原神社 紹介

埴原城からの眺望

 兎に角雪が降りません。積雪を警戒して居りましたので、この儘春になってしまうと肩透かしを受けた様な気分になります。
 此処で少し埴原城の位置について書いてみようと思います。麓の蓮華寺付近からは松本平や北アルプスが良く見えるのですが、当然東側は何も見えません。東の山は2000m以下です。当然東から人が入ってくる可能性があります。城の守りは少々心許ない気がします。所が、埴原城の本郭に登りますと南北西は当然見えますが、鉢伏山(奥鉢伏山)が見えます。更に奥鉢伏山に登りますと長野県内の殆どの山が見えます。特に諏訪、富士見甲州街道方面と和田峠、佐久中山道方面が見えます。狼煙を使えば東からの情報を得るのに好都合であったと思います。甲斐の武田が此処を押さえたのは当然でしょう。
 近くに埴原神社がありますが、此は明治政府による明治末の神社合祀で八幡社・十五社・鎮守社の三社が合祀されたものです。其の一つの十五社は武田晴信御朱印状を蔵しております。更に此の山麓(諏訪五千石)の旧家にも武田晴信書状が残っております。
 埴原城趾・構(三の丸)跡から西尾根への遺構群の先に八幡平の表示があります。其処に江戸中期まで八幡社がありました。丁度蓮華寺裏になります。歴史的遺構には寺と神社が付きものですが、此処も例外ではありません。
 武田に話が向いてしまいましたが、本郭からは松本平の城跡は殆ど見えるはずです。今は落葉しておりますので四月末辺り迄でしたら、其の眺望を地図参考に楽しむのも一興と思います。
 四月末の29日は埴原神社の例大祭で古代からの埴原御牧(埴原の牧)名残の神馬巡行が14時頃よりあります。此の付近には不釣り合いな規模の大きい神社です。埴原城の帰りに時間が有ったら寄って見て下さい。